受験算数という競技 その1

どうすれば伸びますか?という質問

中学受験の算数の学習とはどのようなものか、明確なイメージを持っている方は少ないと思います。
漠然と塾に通わせ、漠然と学習をさせているというのが普通のご家庭でしょう。

そんな中
「どれくらい学習させたらよいかわからない」
「結構がんばって勉強しているのに、算数が伸びない」
などをよく聞きます。
「どうすればよいのでしょう?先生」
と続きます。

明確な質問になってない以上、明確にピンポイントの返答はできないのですが、おそらく各ご家庭が、中学受験の算数というのものを漠然としか捉えられていないからこそでてくる曖昧な質問なんだと思います。

根本的な回答をしたいと思います。

中学受験の算数って「競技」なんです。
スポーツの試合とかピアノのコンテストとか、ああいうものを連想して欲しいと思います。

サッカーはどうやったら上達しますか?

サッカーと比較してみましょう。
何か月後かに、我が子が有名ユースチームに入れるかどうかのテストを受けることを想像してみてください。
体力テストから実技テスト、練習試合などを通じて合否が下されます。

そんな中、
「どれくらい練習させたらよいかわからない」
「結構がんばって練習しているのに、伸びない」
という考えや言葉がでてくることはないと思います。
どれくらい練習するべきか、伸びない子どもに対してどうするのか、明確な答えなどないことは自明でしょう。
本人が誰かにやらされているのではなく、自ら進んでやりたいと思っているのならば、すべての時間をサッカーに費やせ、基礎練習をおろそかにするな、などの答えになるでしょうか。
※もちろん体を酷使しすぎてはいけませんが。

中学受験の算数もこれとなんら変わりないものと思ってください。
1日に3時間やれば伸びるとも5時間やれば伸びるともいえません。
本人が集中して取り組める範囲内ならば、やればやるだけ伸びると言えますが、本人にやる気がないならば、ある一定程度の詰め込みがもたらす成果以上のものは得られません。

「結構がんばって勉強しているのに、算数が伸びない」
「どうすればよいのでしょう?先生」
という質問があったとして、どれくらいの偏差値アップを想定して出ている言葉なのかにもよりますが、その子が算数という科目とどの程度向き合っているのか次第としか言えないのが真実です。
目指している偏差値に対して、努力量が伴っていなければ伸びない、という当たり前の現実以外の返答はありません。

算数が好きで好きでたまらない子というのが少数ですがいます。このような子たちは、問題をパズルのように解くのが好きで、解けなかった問題があれば、それが頭の隅にひっかかっています。四六時中その問題を考えていなくとも、頭の隅にはひっかかっていて、ふとした瞬間にその問題を考えたりします。
もし算数ですごい高得点を取る子どもを育てたいと思うのならば、そんなに甘いもんじゃないんだぞ、ということは知っておいていただきたいと思います。

このような子になるように狙って導けるものでもないですし、当然ですが、勉強を無理にやらせてなるものでもありません。

算数は大事だけども、うちの子が無理なく学習できる範囲でがんばってくれればいいのではないか、という親としてまっとうな考えを持ってもらえればよいなと筆者は思っています。

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