なんでわからないの?は禁句

ご家庭で保護者様がお子様の勉強を見てあげるときの話です。

実の親子だと過剰にヒートアップしてしまうこともあるようですが、
お子様に対して

「おまえ、こんな問題もわからないのか!」  
とか
「なんでこんな問題もわからないの!?」

は禁句です。

言われた相手が、返答できない、フリーズしてしまうような言葉は百害あって一利なしです。

感情的に怒ってもダメ

実際、なんでできないんでしょう?
理由を考えてみましょう。
明らかに怠けていたことが理由ならば、そのこと自体は叱責の対象でしょう。
ときには厳しく接する必要もあると思います。
しかし、上のセリフが飛び出すのはこのケースではありませんね。

「おまえ、こんな問題もわからないのか!」 
この言葉はやや感情的に、あきれ半分、侮蔑半分で発せられることがほとんどです。

わからない問題の解説をしているとき。
お子様がどのくらいの理解をしているのかを確認するために、
こちらから問いかけをする。
とても簡単な質問なのにまったく答えられない・・・
こんなときに、カッとなって飛び出す言葉なんだと思います。

「おまえ、こんな問題もわからないのか!」
「なんでこんな問題もわからないの!?」

ここで、お子様は返答のしようもなく押し黙ってしまうことがほとんどだと思います。

お子様の心の声を代筆いたします。
「はい、わからないです。」
「なんでわからないかなんてわかるわけがない」

大人に大声で迫られれば、こんな返答をしても火に油であることは百も承知です。
押し黙るしかありません。
お子様にしても好きでできないわけでもなく、かといってどうしたらできるようになるのかも分からない。
ただただ圧迫されているだけで、なんらプラスの材料にはなりません。
あらためて、
実際、なんでできないんでしょう?

わからないという事実を直視するのみ

なんでできないのかの理由はケースバイケースでなんともいえませんが、
どうやってできるようにするのか、という克服のための方法論はただ1つです。

確実にできるところ、あやふやなところ、その境界はどこなのかを探ること。
あやふやなままに先に進んでしまった箇所から、再学習をすること。

これしかありません。
なんらかの近道をしようとしても、そんなものはありません。
究極の近道こそが、この正攻法であると断言します。

我が子に対して、
「おまえ、こんな問題もわからないのか!」
と思うことは今後何回かあるかもしれません。

この事実に対して、お子さまに対して怒っても何もはじまりません。
こんな問題もわからないんだな、という事実を冷静に受け止めてください。

塾のカリキュラム、進度が速すぎることが原因かもしれません。

学年を超えて、戻るべきところまで戻りましょう。
こんな簡単なところが抜けていたのなら、こんな簡単なところを埋めるだけで
容易く実力がアップする可能性があるのだな、前向きにとらえてください。

算数は徹底的な積み上げ科目です。
こんな簡単なところ、こそが大事な基礎・土台なので、あせらずきちんと埋めることに注力しましょう。

感情的に我が子を叱責しても、なんらプラスになることはありませんから。

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