6:方程式に対する理想的なスタンス
当サイトの方程式に対するスタンス
中学受験と方程式についてどのように指導していくべきなのか、
当サイトの考えを書いていきたいと思います。
・中学受験において、方程式は使えた方が良い、使えたほうが間違いなく有利である
・でも、方程式オンリーで良いとは思わない。なぜなら方程式では解けない(解きにくい)問題がある。
・はじめから中学生に教えるように方程式を教えることはいろいろな理由で反対
といった所です。
基本的な方針は、多くの大手塾が行っているような「算数的な思考法」を通じて、算数の世界を学んでいってもらうようなものです。
方程式を身に着けることも目標としますが、はじめから全面的に方程式を指導する、方程式メインで問題を解いていく、というスタンスは取りません。
算数的な思考を積み重ねていく過程で、無理なく方程式の考え方も身に着けていくというカリキュラムが良いと思います。
これは、多くの大手塾も同じような指導をしている、と宣伝するところだと思います。
しかし実情は違います。
大手塾において、方程式の扱いは曖昧で首尾一貫していないことは前にも書いた通りです。
「方程式を、小学生向けに首尾一貫した論理で指導できる唯一の教材」
当サイトが目指す算数教育の中の大きなテーマの1つです。
こどもたちや保護者様を混乱の海に投げ出している大手塾との大きな差別化として強調させていただきたく思います。
そもそもこの問題点を解消したいという思いから、オリジナル教材作成を思いたったのですから。やはり「方程式のあつかい」を当サイトの教材の売りとして挙げたいと思います。
3つのスタンスの根拠
- 中学受験において、方程式は使えた方が良い、使えたほうが間違いなく有利である。
- でも、方程式オンリーで良いとは思わない。なぜなら方程式では解けない(解きにくい)問題がある。
- はじめから中学生に教えるように方程式を教えることはいろいろな理由で反対
この3つを基本スタンスとします。
この根拠を順に見ていきましょう。
まず
中学受験において、方程式は使えた方が良い、使えたほうが間違いなく有利である
この根拠としてまず、
「X、Yと立式しなかったとしても、方程式と実質的に同じ解法で解く基本的な問題が多数ある」
という事実を挙げます。
別の解き方をしているようでいて、結局は方程式的な視点で解くのならば、その”方程式の視点”は知っておくべきです。
また身も蓋もなく、
「方程式そのまんまで解けるし、しかもその解法が最も簡単という問題が出題されている」
という事実もあります。
どのような問題が実際の入試で出題されているのか。
実例を見てもらうのが一番でしょう。
2016年 女子学院 の大問6(最後の問題)を取り上げます。