特殊算の名称オンパレードは、中学受験算数の素人丸出しである
中学受験算数を扱った書籍、サイトの多くは
~算というタイトルのもとに
例題があり、
~算 はこうやって解くよ、という解法が提示されています。
解説を前から順に読んでいけば、確かに問題が解けることがわかります。
しかし、
このような指導で子どもの学力は伸びるのでしょうか。
伸びないとは言いませんけど、指導の方針としては間違っていると言わざるを得ません。
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書籍、サイトにおける先に上げたような構成は、一概に否定できないものですが、
そもそも入試問題において、問題にタイトルはつきません。
あたりまえのことですが、これは~算ですよ、という道しるべなしで解かなければなりません。
つまり子どもは問題文を読んで、その場でどのような図を書けばいいのか、
どのように整理したら良さそうかを考えなくてはいけません。
~算のときはこう解くと便利、という解法知識はある程度は有効ですし、その個々の知識から算数全体の理解へと繋がっていくという側面もあります。
しかし、いたずらに~算と類別するよりも、もっと大まかな枠で多くの問題に共通に使う考え方を身に着けていくべきです。
最終的には、明確に~算だとカテゴライズできない問題の方が多いということも挙げられます。
オブラートに包まずに断言してしまいますが、
非常に多くの~算と目次がある書籍、サイトは使い物にならないとお考えください。
ちなみに、これは~算だな、と気づかなくてはいけない特殊算は
つるかめ算
和差算
消去算
の3つだけと言ってもいいくらいです。
この3問は、それ特有の解法知識で解くからです。
仕事算、時計算、通過算、流水算などは、問題の状況を表している名称で、無理に覚えようとしなくても覚えてしまうでしょう。ニュートン算も特徴があるので覚えやすいです。
他の~算(倍数算、帰一算、年齢算などその他多数)は、名称にこだわる必要のないものばかりです。
※厳密には仕事算が何を指す言葉なのかは曖昧で微妙です。