九九を超えて
九九を超えて、もう少しほど暗記をしてしまいましょう。
これは私が強く訴えたい、算数苦手克服法の一つです。
数年前、メディアでたくさん取り上げられていたインドの算数、
IT大国のインドでは19×19までを暗記するのだそうです。
インドを完全に真似るべきとは思いませんが、より多くの数に親しむメリットは
大いに感じます。
完全に真似る必要はないなと思う根拠は、
例えば、13×17の積を暗記するメリットをあまり感じないからです。
算数の問題を何百問と解いてきましたが、2けたの素数×素数は
あまりでてこないな、というのが実感です。
それよりも覚えたいかけ算はあります。
例えば、24の段を覚えたいです。インドの子は覚えてない段ですね。
24 48 72 96 120 144 168 192 216
×9までの9つを順に書きました。
いずれも、様々な問題で使用される数です
約数が多いため、自然な問題が作りやすいのです。
そして、「約数が多い」と書きましたが、その約数がスラスラっとでてくるようにも鍛えたいです。
例えば、24の段で出てきた144です。
例題 144の約数をすべて挙げよ
144÷2=72
144÷3=48
144÷4=36
5では割れない
144÷6=24
7では割れない
144÷8=18
144÷9=16
10,11では割れない
144=12×12
いずれもスッと言えるようになっておきたい計算ばかりです。
これらは、必ずしも完全暗記をしていなくてもよいのですが、
頭に入っていれば有利であることは間違いありません。
世間で普通に「計算力」と言われたり、議論されたりする事柄と
少しずれた視点を提示しています。
極めて有効な視点だと思いませんか?