レベル2:はじめの量ありのニュートン算
- 例題2
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水そうに250Lの水が入っていて、毎分一定量の水が流入しています。ポンプ1台でくみだすと25分で空になり、ポンプ2台でくみだすと10分で空になります。
ポンプ7台でくみだすと何分で空になりますか。
- 解説
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なんだか複雑になりましたね。
うん。でも、今までと同じ状況の問題であることはわかるよね。
だから、同じように問題の状況を整理してみよう。そうですね。
「ポンプ1台でくみだすと25分で空になる」だから・・・
下のような式になります。1分あたりの仕事量もじゃまもわかりませんので。
うん、そういうことだよ。
ここでちょっと助けるね。
ポンプ1台が1分にする仕事量は、「?」じゃなくて、①にしましょう。
すると、
ポンプ2台が1分にする仕事量は、②
ポンプ7台が1分にする仕事量は、⑦
と表せる。
「比」の活用はいつも意識しておいてね。なるほど。これで、2つの仕事の式がかけます。
この2つの式からわかることがあるよね?
もう1歩ふみこんで考えてみると、どうなるかな?かっこ( )の中が計算できます。
250÷(①-じゃま)=25分⇒①-じゃま=10L
250÷(②-じゃま)=10分⇒②-じゃま=25LOK!
新しくわかったことを用いて、さらにもう1歩進めるね。
2つの式の( )の中を見比べてみるんだ。下が上より15L多いのはなぜだろうか。
仕事量が①と②だからですね。
仕事量が①多い分、15L多くなっています。
「じゃま」はどちらも同じですからね。ポンプ1台の仕事量①=15L
とわかります!大正解!ちなみにこれは「消去算」を解いたのと同じことなんだよ。
今回は、「じゃま」がはじめからそろっていたということ。
では、①=15Lを用いて、続きを解いてみようね。①=15、②=30を入れてみます。
「じゃま」が毎分5Lであることもわかりますね。で、ポンプ7台でくみだすと何分で空になるかを求めます。
250÷(⑦-じゃま)=?分
①=15だから、⑦=15×7=105
じゃま=5だから、
250÷(105-5)=?分?=2.5分です!
お見事!大正解です!!
式で整理していったら、自然とやるべき方向が見えてきたでしょ。
消去算の要素も入っていたね。
これがニュートン算を解くときの流れだよ。ちなみにこの問題はニュートン算簡単版だ。
次にいよいよニュートン算標準版をやるよ。
この問題をニュートン算と呼んでも、間違っているわけではありません。
どこからどこまでをニュートン算とする、という明確な基準はありません。