食塩水と比
食塩水における「比」の利用を学習します。
食塩水と比
食塩水での「比の利用」について見ていくよ。
濃さが10%とか・・・食塩水は、はじめから「比・割合」の話じゃないですか。
なにを今さら・・・
うん。それはそうなんだけどね。
これから学習していくのは、
「2つの食塩水を比べる」という意味での「比の利用」なんだよ。
導入例題で見ていこう。
導入例題1
10%の濃さの食塩水Aが、4%の濃さの食塩水Bの2倍の量あります。
Aにとけている食塩の量は、Bにとけている食塩の量の何倍ですか。
解説
2つの食塩水は以下のようになっています。
Aにとけている食塩の量は、0.2
Bにとけている食塩の量は、0.04
0.2÷0.04=5
5倍ですね。
なるほど。2つの食塩水を比べていますね。
もちろん、「濃さ」だって比を使ってもOKだ。
10%と4%だから、濃さの比は5:2
とけている食塩の比は、10:2=5:1
確かに5倍ですね。
比で計算しても同じ。
あたりまえだよね!
食塩水には3つの要素がある。
それぞれ2つの食塩水を比べれば、
「全体の比」
「濃さの比」
「食塩の比」
の3つがあるということです。
このうち、2か所の比が与えられれば、最後の1か所の比が求められるわけ。
当たり前だよね。速さの比だって面積の比だって、この仕組みは共通なのです。
次ページからの例題でどんどん学んでいきましょう!