例題1
4時ア分に、長針と短針の角が40度となりました。そのイ分後の4時ウ分に、再び長針と短針の角が40度になりました。イにあてはまる値を求めなさい。
解説
4時?分に、長針と短針の角が40度となることが2回ある。
下図のようになりますね。
1回目の時刻も2回目の時刻も求められます。
2つの間の時間を求めればいいってことですね。
はい、正解です。
学くんの言うとおりで間違いない。
でもね、もうちょっと楽に答えを出したいですね。
ずばり言いますが、
1回目の時刻も2回目の時刻も、今回は求める必要がないのですよ。
え?
それで求まるんだ・・・
どうやって?
1回目の時刻が、4時何分なのかはわからないけど、
ここから何分後かに、長針と短針は重なるよね。
何分後ですか?
長針が短針よりも、40度多くまわれば追いつきます。
40÷(6-0.5)=40÷\(\displaystyle \frac{11}{2}\)=\(\displaystyle \frac{80}{11}\)=7\(\displaystyle \frac{3}{11}\)
7\(\displaystyle \frac{3}{11}\)分後ですね。
正解です。
で、さらに時間がたつと・・・
長針が短針に対して差をつけていく。
40度の差がつくのは、2つの針が重なってから何分後ですか?
長針が短針よりも、40度多くまわるのは・・・
さっきの計算とまったく同じ。
40÷(6-0.5)=7\(\displaystyle \frac{3}{11}\)
7\(\displaystyle \frac{3}{11}\)分後だ。
つまり、1回目の40度の時刻、4時ア分の7\(\displaystyle \frac{3}{11}\)分後に2つの針が重なり、さらにその7\(\displaystyle \frac{3}{11}\)分後の4時ウ分に2回目の40度になる。
7\(\displaystyle \frac{3}{11}\)+7\(\displaystyle \frac{3}{11}\)=14\(\displaystyle \frac{6}{11}\)分後が求める答えですね!
はい、正解です。
もちろんこの答えは、下のように求めるのが一番簡潔だ。
1回目の40度の時刻、4時ア分をスタートとして、
長針が短針よりも、80度多くまわればよい。
80÷(6-0.5)=80÷\(\displaystyle \frac{11}{2}\)=\(\displaystyle \frac{160}{11}\)=14\(\displaystyle \frac{6}{11}\)
14\(\displaystyle \frac{6}{11}\)分後と求まります。
なるほどー。
時計算として旅人算をするとき、
ちょうど0分のときをスタート地点としてきました。
2時0分からとか、3時0分からとかね。
こればかりやってるから、「時計算と言えばスタート地点は0分」
という思い込みができやすいのです。
旅人算のスタート地点はどこでもかまいませんからね。
それにね、この問題は4時である必要もないんですよ。
え?
どういうことですか?
N時ア分に、長針と短針の角が40度となりました。そのイ分後のN時ウ分に再び長針と短針の角が40度になりました。イにあてはまる値を求めなさい。
このように出題だったら・・・?
解き方も、答えも、さっきとまったく同じになりますね。
そうですね。