速さと比・同じ速さ
速さと比・同じ速さ
例題1
PQ間4400mの道のりを、太郎くんはP地点からQ地点に向かって、次郎くんはQ地点からP地点に向かって午前9時に同時に出発した。2人は9時36分にR地点ですれ違い、太郎くんがQ地点についたの午前10時3分でした。次郎くんがP地点に着くのは何時何分か求めなさい。
解説
太郎くんは4400mを63分で進んでいますね。
午前9時から午前10時3分まで。
太郎の分速が求められますね。
4400÷63
割り切れないから分数か・・・ちょっといやだな。
そうだね。
太郎の速さは、分速 \(\displaystyle \frac{4400}{63}\) m
この具体値を用いて解くこともできるけど、比を使ってさらっと解いてしまいましょう。
まずは図だね。
午前9時から午前9時36分までの36分間と、
午前9時36分から午前10時3分までの27分間に分けて考えます。
こんな感じですかね。
あれ?
これって、「同じ距離」タイプじゃないですか?
RQ間を、太郎は27分、次郎は36分で進んだ。
同じ距離を進むのにかかった時間の比が3:4だから、
2人の速さの比が逆比の4:3だってわかります。
そうだね。
それでも解けますよ。
速さ4の太郎が、PQ間を63分かけて進んだのだから、
速さ3の次郎は、PQ間を、
63×\(\displaystyle \frac{4}{3}\) =84
84分かけて進む。
次郎がP地点に着くのは、午前9時の84分後で、
午前10時24分です。
求まりました。
文句なしの正解です。
では、「同一人物(同じ速さ)の2通りに着目」で解いてみてください。
いろいろな視点を持っていると強いからね。
太郎ですね。
太郎が36分で進む距離と、27分で進む距離の比は、
36:27=4:3
で、次郎に着目ですね。なるほど。
次郎が③の距離を進むのに36分かかるなら、
④の距離を進むのにかかる時間は
36× \(\displaystyle \frac{4}{3}\)=48(分)
午前9時36分の48分後は、午前10時24分
できましたよ。
カンペキですね。正解です。
ちなみに、この問題は「同じ距離タイプ」でダイヤグラムで解いたこともあるよね。