算数学習における暗記、今回は、「絶対にやってはいけない暗記」について書いていきます。

ずばり以下のような暗記は絶対にやってはいけません。

汎用性のないものを暗記する無駄

ある問題の解き方を、そのまま、意味もよくわからないまま覚えるような暗記。
つまり、途中の計算の意味がわからないが、答えまでの過程をとにかく覚える暗記のことです。
問題に出てきた数値をどのように組み合わせて計算をするのかだけを覚えるという、百害あって一利なしの暗記です。

これは絶対にやってはいけません。
時間のムダですし、頭も空っぽになります。

塾の復習テスト、確認テストのような、まったく同じ問題の数字変え問題で、習熟度を測るようなテストにおいては点数をとることができるかもしれません。
しかし、意味のわからないまま暗記したものを、何か月も覚え続けておくことはできません。
体に染み込むまで歌った歌などは、たとえ歌詞が意味不明でも、年月が経っても口につきますが、算数の問題をそのように暗記することはないですね。そもそもそんな無意味な暗記はしないでください。

そしてもちろん、少しでも問題設定を変えられると、たちまち解けなくなってしまいます。
こんな無意味で汎用性のないものを暗記しても無駄以外の何物でもありません。

無意味であることが誰の目にも明白な学習方法(学習ではない、断じて)ですが、残念なことにこのような学習を子どもにさせててしまう保護者様がいらっしゃるのも現実です。

目先の結果を追い求めすぎていませんか?

子どもにやらせてしまう、というのは、親が先導してやらせるのではなく、親が追い込んでやらせてしまう、という意味においてです。

塾のテストなどで、とにかく点数を求めていませんか?
点数、偏差値、クラス。
目先の結果で子どもを追い詰めてはいませんか?

追い詰められたこどもが、どうしようもなくなってこの丸暗記に逃げ込む。このような悪循環が、いたる所で起きています。

真にこどもの身になるような学習をさせたい。
誰もがそう願っているはずです。
どうか長い目で子どもの学力が伸びるような、真の実力が身につくような、そんな気持ちで見守ってあげてください。

そして、どうしたら真の実力が身につくのか、当サイトが少しでもお役に立てればと思っております。

続きはこちら

前の記事