方程式はダメなの?

中学受験で方程式を使ってはいけない。
このように認識されている保護者の方は少なからずいるようです。

どこでどのようにこの情報が広まっているのかは分かりませんが、ずいぶん昔からこの話はあるようです。

中学受験の算数といえば「つるかめ算」に代表される特殊算が有名です。
方程式ではない特殊な解き方をしている以上、何らかの理由があってのことだと懸念するのが普通かもしれません。

確かに大手進学塾において方程式を体系的に教えている塾はありません。

また、保護者が子どもの勉強を見てあげる際に、「塾で習ったやり方と違う」ということもよく話題にあがります(中学受験算数に精通していない保護者は方程式で問題を解くはずです)。
「中学受験の算数はきわめて特殊なので、保護者が教えるのはやめた方がよい」ともよく言われています。
どちらも、方程式ではない特殊算を使用していることが原因と言えます。

もしかしたら、塾の先生からも言われているのでしょうか。

中学受験で方程式を使ってはいけない。そんな噂が流れる背景は以上のような通りです。

方程式は使ってもよい

ずばり真実を申し上げますが、
「中学受験で方程式を使っても、なんの問題もない」というのが真実です。

中学受験で方程式を使ってはいけないというのは、荒唐無稽な都市伝説の類です。

ただし、やみくもに方程式を使うことをおすすめしたいとは思いません。
これについては、算数の指導がいかなるものなのか、という、やや深いお話を通じてご理解いただくしかありません。
今後、詳しく書いていきます。

また、使っていいか悪いか、とは別の話題として、
「難関校では、連立方程式さえ知っていれば容易に解けるような類の問題は出題されない」
というような話も耳にされている保護者様は多いのではないでしょうか。
これは半分真実、半分嘘といったところと言えます。

中学受験と方程式。
この微妙な関係はどのようなものなのか。

これについて次のページから詳しく説明していきたいと思います。

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