方程式で減点されることはない

「中学受験で方程式を使っても、なんの問題もない」と書きましたが、詳細を見ていきましょう。

疑問1
中学校側が入試の採点において方程式で解いている子を減点するのか。

こちら、『絶対にない』と、断言いたします。
保護者様からの質問でも『途中経過を書く欄に方程式を書いてしまってよいのか』など、よく伺いました。

『入試で方程式はよくない、減点される。』
このような噂話がどこから出てくるのかよく分からないのですが、ある程度流布しているようです。
ネット上にもこの嘘話がまことしやかにささやかれているようです。

もし方程式で解いている子を減点する中学校があるのならば、その中学校は”数学教員のレベルの低さ”を世間にアピールしているようなものです。

方程式を使う子を減点する理由は見当たらないのです。

そもそも”方程式で解いている子を減点する中学校”を想定することができませんが、仮説として考えてみると・・・
もし、万が一減点する理由があるとしたら「小学生は小学生らしい解き方をすべきだ。」と、いったところでしょうか。

小学生らしい解き方=日本の文部科学省が今この時期に定めている、”学習指導要領”を超えない学習方法

ということでしょうか?
このような愚かなことをいう人はいないはずです。

好奇心にしたがって、どんどん学習を進めていけばよいに決まっています。
小学生が源氏物語を読んだって、経済学の勉強をしたって、微分・積分を学んだって構いません(村山斉氏は小学2年生で学んだとか・・・)。

一方で中学校が入試問題を作成するときには、日本の文部科学省が今この時期に定めている、”学習指導要領”を超えてはいけない、という縛りを守らなければなりません。

しかし、中学校側が子どもにこの縛りを強制する理由など何一つありません。

改めて『中学校側が入試の採点において方程式で解いている子を減点するのか。』という疑問に対しては『絶対にない。』と断言します。
もしそのような中学校があるのならば、『そのような中学校に進学させたいですか?』と問いかけます。
そして、『こちらから願い下げした方がよいでしょう。』と提案いたします。

前の記事