いろいろなニュートン算

例題15
牧場Aと牧場Bがあり、牧場Aの広さは牧場Bの広さの3倍です。牧場Aに30頭の牛を放すと60日で草を食べつくしてしまいます。また、牧場Bに14頭の牛を放すと30日で草を食べつくしてしまいます。牧場Aに、48頭の牛を放すと草が食べつくされるまで何日間かかりますか。
解説
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この問題も注意してくださいね。
今までのニュートン算と違いがありますからね。

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牧場Aの広さは牧場Bの広さの3倍とあるから、はじめの草の量の比が3:1ですね。
牛1頭が1日で食べる草の量を①とします。

「Aのはじめの草3」÷(㉚−じゃま)=60(日)
「Bのはじめの草1」÷(⑭−じゃま)=30(日)

「Aのはじめの草」を180とします。
「Bのはじめの草」を60とします。

180÷(㉚−じゃま)=60(日)
60÷(⑭−じゃま)=30(日)

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かなりうまくまとめられているのですが、すでに間違いがありますよ。

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え?どこだろう?

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ちょっと難しいから教えますね。
牧場Aに1日に生える草と、牧場Bに1日に生える草。
同じ量ではないよね。
牧場Aは牧場Bの3倍の広さだからね。

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ああ、なるほど。

牧場Aは牧場Bの3倍の広さだから、
牧場Aに1日に生える草は、牧場Bに1日に生える草の3倍だ。
では、じゃま1とじゃま3とおきますね。

180÷(㉚−じゃま3)=60(日)
60÷(⑭−じゃま1)=30(日)
より、
(㉚−じゃま3)=
(⑭−じゃま1)=

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下の式を3倍して、上の式を引くと、「じゃま」が消えて、
⑫=
3で割って、④=
これと、(⑭−じゃま1)=より、
じゃま1=⑥
また、「Aのはじめの草」は180=◯720
「Bのはじめの草」は60=◯240

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「Aのはじめの草◯720」÷(㉚−⑱)=60(日)
「Bのはじめの草◯240」÷(⑭−⑥)=30(日)
と解明しました!

牧場Aに48頭を放すと、
◯720÷(㊽−⑱)=24(日)
求まりました。
24日間です。

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はい、正解です。
上手に式処理できましたね。

別解

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ところで別解も見ておこうか。

この問題が今までと違っていたのは、牧場の広さが違っていたことだ。
牧場の広さの違いは、生えてくる草の量の違いにもつながっていた。

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はい、そうでしたね。

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だから、今までと同じように解くためには、
同じ広さの牧場にそろえて考えてしまえば良い。

Bの広さを3倍にすれば、Aと同じ広さだ。

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え・・・そうですけど・・・

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「牧場Bに14頭の牛を放すと30日で草を食べつくしてしまいます」
とあるから、
その3倍の広さで考えると・・・
どうなるかわかる?

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「牧場Bに14頭の牛を放すと30日で草を食べつくしてしまいます」
の3倍、

「牧場Bの3倍に42頭の牛を放すと90日で草を食べつくしてしまいます」

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それは違うよ。
90日もかからないでしょ。

人口密度を考えてね。人じゃなくて牛だから、牛口密度なのかもしれませんが。
Bに14頭で30日
そして、
Bの3倍の広さに42頭。
これは「Bに14頭の牧場」が3つあるのと同じことだ。

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あ、そうか。

「牧場Bに14頭の牛を放すと30日で草を食べつくしてしまいます」
の3倍は、
「牧場Bの3倍に42頭の牛を放すと30日で草を食べつくしてしまいます」
ということだ。
3倍の広さに3倍の牛を放しても、草の減るペースは今までと変わらない!

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はい、そのとおりです。
あとはただの式処理だね。

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「牧場Aにはじめにある草」と「牧場Bの3倍の広さにはじめにある草」は同じ量。これを60とします。
また、同じ広さの牧場に1日に生える草の量は同じなので、これを「じゃま」とします。
また、牛1頭が1日で食べる草の量を①とします。

60÷(㉚−じゃま)=60(日)
60÷(㊷−じゃま)=30(日)

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それぞれかっこが計算できて、
(㉚−じゃま)=
(㊷−じゃま)=
下の式から上の式を引くと、
⑫=
より、じゃま=⑱
また、はじめにある草は60=◯720なので、
牧場Aは、◯720÷(㉚−⑱)=60(日)
牧場Bの3倍は、◯720÷(㊷−⑱)=30(日)
と判明します。矛盾はありません。

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牧場Aに48頭の牛を放すと、
「Aの広さ◯720」÷(㊽−⑱)=24(日)
求まりました。
24日間です。

吹き出し用カンガルー先生イラスト

はい、正解です!