食塩水と比
食塩水と比
例題1
A、B、Cの3つの容器それぞれに食塩水が入っています。各容器の食塩水中の食塩の量はどれも同じです。いま、AとBの食塩水を混ぜ合わせるとCの食塩水と同じ濃さになり、BとCの食塩水を混ぜ合わせるとAの食塩水の \(\displaystyle \frac{1}{2}\) 倍の濃さになります。A、B、Cの食塩水の量の比を求めなさい。
解説
なんだか難しそうです。どこから手をつけてよいかわかりません。
もちろん図示をして情報整理するところからはじめるんだ。
どんな算数の達人でも、そこから問題を解き始めるんだよ。
今回は、混合があるから、簡略図でまとめると良さそうだよね。
続きをやってごらん。
AとBの食塩水を混ぜ合わせるとCの食塩水と同じ濃さになるから
これが同じ濃さだから、全体の比がわかります!
\(\displaystyle \frac{②}{?}\)=\(\displaystyle \frac{①}{?}\)
全体の比は2:1ですね。
\(\displaystyle \frac{②}{2}\)=\(\displaystyle \frac{①}{1}\)
その通りです。
このように、わかることを1つ1つ積み重ねていくのです。
次はBとCの混合だ。
BとCの食塩水を混ぜ合わせるとAの食塩水の \(\displaystyle \frac{1}{2}\) 倍の濃さ、
とあるから・・・
Aの濃さの半分が、BとCの混合の濃さ、
\(\displaystyle \frac{①}{?}\)×\(\displaystyle \frac{1}{2}\)=\(\displaystyle \frac{②}{?}\)
全体の比は1:4ですね。
\(\displaystyle \frac{①}{1}\)×\(\displaystyle \frac{1}{2}\)=\(\displaystyle \frac{②}{4}\)
で・・・次は・・えっと
今までにわかった情報を、組み合わせることで解けるよね。
だから情報は大きく、見やすいようにメモをしておかないといけない。
ここまでで、全体の量の比を2通りで求めました。
(A+B):C=2:1
A:(B+C)=1:4
つまり、
A+B=②
C=①
A=1
B+C=4
とおけます。
残りは、ただの計算処理なので、自力で解決してくださいな。
ああ、連比ですね。A、B、C、全部を混ぜた量が、
③=5になっているから、そろえられますね。
あらためて、A、B、C、全部を混ぜた量を⑮とおきなおすと、
(A+B):C=2:1
より、
A+B=⑩
C=⑤
また、
A:(B+C)=1:4
より、
A=③
B+C=⑫
つまり、
A=③、B=⑦、C=⑤となります。
求まりました!
全体量の比は、3:7:5です。
正解です!