異なる2種類の比の処理
連比
例題1
ある学校の入学試験で、受験者の男女の比は4:5、合格した男子と不合格の男子の比は3:2、合格した女子と不合格の女子の比は7:3でした。不合格の男子が不合格の女子より6人多いならば、男子の不合格者は何人ですか。
解説
比が2つどころじゃないですね。3つありますよ。
異なる比が3つあります!
そうだね。
とにかく情報整理をしてみましょうね。
3つの比があるから、3つの記号です。
さて、ここから先は立ち止まるところではないよ。
進むべき道は完全に決まり切っているからね。
1.異なる比の共通部分が見つかれば、そこから比をそろえる。
2.共通部分が見つからないならば、等式をたてて消去算
この2つのことを考えるのです。
この2つのことを考えればよい、ということは暗記してくださいね。
男子の合計は、⑤であり、△4ですね。
それに、
女子の合計は、10であり、△5です。
共通部分が2つ見つかりました。
その通り!
どちらからでもいいから、順にそろえていきましょう!
男子の合計、⑤=△4からそろえます。
あらためて、男子の合計を⑳として、かきなおしてみます。
受験者の男女の比は4:5だから、⑳と○25
合格者した男子と不合格の男子の比は3:2だから、⑳を3:2にわけて、⑫と⑧
次に、女子の合計。
10=○25
あらためて、50
としてかきなおします。
合格者した女子と不合格の女子の比は7:3だから、35と15
ここまでバッチリですよ!
「不合格の男子が不合格の女子より6人多い」とあるから・・・
不合格者の男子16
が不合格の女子15
より、1=6
不合格者の男子は16=96
求まりました。96人です!
正解です!
複雑そうに見えて、けっこう単純だったでしょ。
消去算も不必要なパターンでした。