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等差数列・その5

規則性

等差数列

例題1

2,5,8,11、14、17・・・

この等差数列に出てくる数はすべて、アで割るとイ余る数です。

アとイにあてはまる整数を求めなさい。

解説

えっと・・・
何だこの問題・・・
わからないな・・・

差はいくつの等差数列なのかというと・・・?

3ですね。

つまり、この数列に出てくる数は、

2+3
2+3+3
2+3+3+3
2+3+3+3+3
と続いていくから・・・

あ、なるほど。
3で割ると2余る数ですね。

ア=3、イ=2です。

はい、正解です。
そういうことです。
そして、「3で割ると2余る数」とは言いかえると
「3の倍数+2」と言うことです。
さらに言いかえるならば、
「3×整数+2」

このように等差数列とは、「アで割るとイ余る数」の集まりなのです。
このような理解も必ずしておいてください。

整数のNで割った余りによる分類

ここで、整数を下の表のように3段に並べます。


3本の等差数列ができました。

上から順に、
「3で割ると1余る数」の列
「3で割ると2余る数」の列
「3で割ると割り切れる数(あまり0)」の列
となります。


この表を使って、等差数列を簡単に処理することができます。
例えば次の例題です。

例題1

2,5,8,11、14、17・・・
この数列の50番目の数を求めなさい。

解説

もちろん、表を使うまでもなく3秒で答えが出せますね。

2+3×49=149
答えは149です。

正解です。

別解は、「3の倍数の列」を使います。
50番目の3の倍数は、
50×3=150
と極めて簡単に求まります。


求める値は「3×?+2」の数列の50番目なので、149です。

なるほど。
「植木算」の要素がなくなりましたね。

そうなんです。

さて、同じように整数を2で割ったときのあまりによる分類は下図のようになります。


これには、「奇数」と「偶数」という名前がつけられています。

同様に、整数を4で割ったときのあまりによる分類は下図です。


以下、同じように、5で割ったとき、6で割ったとき・・・と無数の分類が可能です。
このような数表がそのまま出題されることも非常に多いので、頭に入れておきましょう。

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