1:線分図が大活躍
線分図は「○倍」を表すことも得意です。
1:○倍と線分図
例題1
Aの所持金はBの所持金の5倍です。AとBの所持金の差は800円です。
Aの所持金はいくらですか。
解説
![吹き出し用カンガルー先生イラスト](https://jukensansuu.net/wp-content/uploads/2018/04/balloon1_img.png)
さあ、今日はこんな問題からはじめるよ。
![吹き出し用まなぶくんイラスト](https://jukensansuu.net/wp-content/uploads/2018/04/balloon2_img.png)
これは倍差算ですね。
![吹き出し用カンガルー先生イラスト](https://jukensansuu.net/wp-content/uploads/2018/04/balloon1_img.png)
?
![吹き出し用まなぶくんイラスト](https://jukensansuu.net/wp-content/uploads/2018/04/balloon2_img.png)
だって、「5倍」と「差が800円」ってあるから。
和と差が与えられたなら和差算だったでしょ。
![吹き出し用カンガルー先生イラスト](https://jukensansuu.net/wp-content/uploads/2018/04/balloon1_img.png)
なるほどね。でも、倍差算っていう分類は普通はしないよ。
それに、「~算」なのか考えるっていう頭の使い方もよくないな。
![吹き出し用まなぶくんイラスト](https://jukensansuu.net/wp-content/uploads/2018/04/balloon2_img.png)
えー、しょぼん。
![吹き出し用カンガルー先生イラスト](https://jukensansuu.net/wp-content/uploads/2018/04/balloon1_img.png)
算数は問題の状況を整理することがすべてだよ。
整理に適した道具(図だったり表だったり)は何か、実際に書いてみながら考えるんだ。
今、学くんがもっている道具は、具体図と線分図と、あとはド根性の書き出しだよ。
![吹き出し用まなぶくんイラスト](https://jukensansuu.net/wp-content/uploads/2018/04/balloon2_img.png)
えーっと、具体図より線分図がよさそうな気がします。
こんな感じかな。
和差算のときのような線分図です。
![中学受験算数カンガループリント 線分図○倍 0010](https://jukensansuu.net/wp-content/uploads/2018/05/nanbai0010.jpeg.jpg)
![吹き出し用カンガルー先生イラスト](https://jukensansuu.net/wp-content/uploads/2018/04/balloon1_img.png)
うん、とてもいいね。
ただし、5倍だっていう情報がメモにはなっているけど、図式化はできていないね。
このように改良しよう。
![中学受験算数カンガループリント 線分図○倍 0020](https://jukensansuu.net/wp-content/uploads/2018/05/nanbai0020.jpeg.jpg)
![吹き出し用まなぶくんイラスト](https://jukensansuu.net/wp-content/uploads/2018/04/balloon2_img.png)
あ!なるほど。
4つ分が800円なんですね。
800÷4=200
1つ分が200円だから、Bは200円
Aは5つ分だから、200×5=1000(円)
AとBの差が800円でうまくいってます。
![吹き出し用カンガルー先生イラスト](https://jukensansuu.net/wp-content/uploads/2018/04/balloon1_img.png)
その通り。正解です。
線分図の威力すごいでしょ!!
上の図だけど、Bが1山、Aが5山と呼ぶことにするよ。