2:部分が集まって全体になる
ところで、とても大事なことを確認するよ
「全体は部分でできている」ということだよ。
ん?何を言ってる?あたりまえのこと?
そう。あたりまえだよね
もう一度演劇部を見てみよう。
全30人、女子の割合は0.8で24人だね。
では、
男子は6人ですが、演劇部の男子の割合はいくらでしょうか。
もちろん全体に対する割合ですよ。
全体 何倍 男子
30 × □ = 6
□=0.2 です。
その通り。
男子(20%)と女子(80%)をあわせれば全体(100%)になる。
このあたりまえの事実をきちんと押さえておきましょう。
演劇部全体の女子の割合が0.8である。
演劇部全体の男子の割合が0.2である。
女子と男子をあわせたものが全体で、その割合は1となります。
男子の割合は、1−0.8=0.2
と求めても良いんですね。
例題2
あるクラスの6割は男子です。このクラスの女子が16人のとき、このクラスの男子は何人ですか。
解説
「クラスの6割は男子」だから、
全体×0.6=男子
男子以外は女子だから、
全体×0.4=女子(16人)
よって、
全体は40人
だから、全体の6割が男子なので、
40×0.6=24人
あるいは、全体から女子16人を引いて、
40-16=24人
ばっちりできました。
大正解!
ところで、全体は10割だから、10分割すると、
1割ずつに分けることができる。
図でまとめるとこんな感じになるよ。
④=16人だから、
①=4人
男子は⑥にあたるから、
⑥=24人
なるほど!
例題3
太郎はシュート練習をしました。成功したのは6割でした。はずしたシュートが24本ならば、シュートは何本うちましたか。
解説
「成功したのは6割で、外したのが24本」だから、
6割=0.6倍のことだから・・・えっと・・・
何の6割なのか、問題文には書かれていないわけだ。
問題文が、やや不親切だとも言えるけど、日本語ではこのような主語の省略がよくあるからね。
「太郎くんがうったシュート全部」の6割が成功した、ということだよね。
確かにそういう意味ですね。ということは、
4割は外したことになりますね。
(全シュート本数)×0.4=24(外したシュート本数)
ということだ。
□×0.4=24
□=60です。
完璧です!正解です。
どう?難しくないでしょ?
はい。かけ算が文章になっているだけでした。
そうだね。
このあたりは、考えても考えても解けない、というような難しさはない。
むしろ、できてあたりまえの基礎段階だ。
だから、どれだけ素早く的確に答えが出せるか、が大事なんだ。
よーく、練習をしようね。