2:百分率と歩合
1:百分率と歩合を暗記すべし
さあ、割合のステップ2だ
分数の計算練習をたくさんしましたけど、結局割合ってなんなんですか。
割合っていうのは、AとBという2つの値があって、
「AはBの何倍だろうか」ということだよ。「~倍」のことを割合という。
だから、かけ算とわり算を学習した2、3年生の頃から割合の学習ははじまってるんだ。
え?そうなの・・・?
もっと前から割合に触れているとも言える。
ジュースを半分飲んでいいよ、とか
幼稚園のころから理解してたんじゃないかな。
「半分」ってまさに割合ですよ。0.5倍のことだ。
割合って簡単かも!?
そう。割合って難しくないからね。
順番にていねいに、混乱しないように教えていくからさ。
で、
今日は新しい言葉を教えるよ。
新しく割合を学んでいる!っていう気持ちになれると思う。
へー、楽しみだなあ。
さっそく具体例を見て覚えましょう。
言葉を覚えるだけだよ。しっかり覚えてね。
下の3つの文は、まったく同じ意味の文なんだ。
Y遊園地の今日の入場者数は、昨日の入場者数の85%である。
※%は「パーセント」と読みます。
Y遊園地の今日の入場者数は、昨日の入場者数の8割5分である。
※8割5分は「8わり5ぶ」と読みます。
つまり
0.85倍=85%=8割5分
上の3つは、まったく同じ意味です。
言葉が違うだけなんだよ。
%(パーセント)って聞いたことあります。
うん、日常生活でもよく使われているから、普段から意識しておくとよいね。
とにかく、この「~倍」を意味する別の言い方をきちんと覚えるのが今回の目標だよ。
★百分率 %(パーセント)で表示されます。
1倍=100% 0.1倍 = 10% 0.01倍 = 1% 0.001倍 =0.1%
★歩合 割 分 厘 で表示されます。
1倍=10割 0.1倍 = 1割 0.01倍 = 1分 0.001倍 = 1厘(りん)
これは丸暗記するのみなんだ。
1厘より小さい言い方は覚えなくていいよ。
大きい方も覚えてないでしょ。
一、十、百、千、万、億、兆、京・・・これ以上は知らなくていいのと一緒です。
それにね、厘もほとんど入試では目にすることはないかな。
例題1
(1)0.25倍を百分率で表しなさい。また歩合で表しなさい。
(2)1.35倍を百分率で表しなさい。また歩合で表しなさい。
(3)0.608倍を百分率で表しなさい。また歩合で表しなさい。
解説
(1)0.25倍を百分率で表しなさい。また歩合で表しなさい。
100%が1倍で、10%は0.1倍、1%は0.01倍
これは暗記しました!
つまり、0.25倍は、25%だ。
0.1倍=1割、0.01倍=1分なので、
0.25倍は、2割5分だ。
正解です。
(2)1.35倍を百分率で表しなさい。また歩合で表しなさい。
100%が1倍で、10%は0.1倍、1%は0.01倍、
1.35倍は、135%だ。
1倍は10割、0.1倍=1割、0.01倍=1分なので、
1.35倍は、13割5分だ。
正解!
(3)0.608倍を百分率で表しなさい。また歩合で表しなさい。
100%が1倍で、10%は0.1倍、1%は0.01倍、
0.608倍は、60.8%だ。
1倍は10割、0.1倍=1割、0.01倍=1分なので、
0.608倍は、6割0分8厘だ。
正解なんだけど、ちょっと細かい話をするね。
6割0分8厘とはあまり言わないんだ。
6割8厘という。
0分を入れたら×になるかと言えば、×にするほどの話でもないけどね。
まあ、入試で出会うこともないだろうから本当に細かい話でした。