食塩水の総量に着目する
同時ではない交換
例題1
容器Aには3%の食塩水が200g、容器Bには15%の食塩水が400g入っています。
まずAからBへ□gの食塩水を移しよくかき混ぜました。その後BからAへ□gの食塩水を移しよくかき混ぜたところ、Aの濃さは7%になりました。
□に入る値を求めなさい。2つの□には同じ値が入ります。
また、Bの濃さは何%になりましたか。
解説

ん?今までやってきたパターンかな?
同じ量を交換して・・・異なる濃さ・・・かな。

さっきまでとの違いは、
「同時に交換をしていない」
という点です。

なるほど、同時交換じゃないんだな。
で・・・
「総量に着目すれば、交換前も後も何も変わっていない」
はこの問題にも成り立ちますね。

その通りです。
「総量に着目すれば、交換前も後も何も変わっていない」
いう解法テクニックは、「同時交換」のときだけに使える解き方ではありません。
「同時でない交換」のときにだって使えるときには使える。
どんなときに使えるのか。
「総量に着目すれば、交換前も後も何も変わっていないとき」
としか言いようがないけどね。

はい。
交換前
A:3%の食塩水200g
B:15%の食塩水400g
この2つを混ぜたら、濃さが11%です。
交換後、等しい量を移したから、全体の量は交換前と同じ。
A:7%の食塩水200g
B:?%の食塩水400g
この2つを混ぜても濃さが11%、いつものパターンですね。
7%200gと?%400gを混ぜると濃さが11%になる。
これは面積図の基本で解決ですね。
?=13
Bの濃さは13%になりました!

大正解!
あとはくみ出した量、□gも求めてね。

Aから移した3%の食塩水□gと、B15%の食塩水400g
この2つを混ぜたら、濃さが13%になったということ。
これも面積図の基本で解決ですね。
□=80
移した食塩水の量は80gです!

大正解!
確かめもしておこうか。
この後、Bから13%の食塩水80gをAの残りに入れる。
Aには、200-80=120(g)の食塩水が残っているのだから、
Aの残り3%の食塩水120gと、Bから移した13%の食塩水80g
この2つを混ぜた濃さが、7%になれば問題の条件と矛盾なしです。
ちょろっと計算すれば7%になり、正解していることが確かめられますね。

毎度のことですけど、今回も食塩の量に着目でも簡単に解けますね。
ちょっとやってみようか。

食塩は、
Aにはじめ、6g
Bにはじめ、60g
そして、
A交換後、14g
B交換後、□g
食塩の総量は交換前と後で同じだから、
6+60=14+□
より、□=52
つまり、B400gでとけている食塩は52g
だから濃さは13%!

うん、正解です。

ところで・・・
「同時ではない交換」でも、
交換した量は同じか異なるか、
交換後の濃さが同じか異なるか、
全部で2×2=4
4パターンあるということですか?

いや、そこは違うんだ。
「同時ではない交換」のあと、2つの食塩水の濃さが等しくなることはないよ。

え?そうなの?

うん、Aが濃くて、Bが薄いとする。
AからBへ入れると、Bがやや濃くなるけど、絶対にAと同じ濃さにはならない。
必ずAよりは薄い食塩水になる。
次にBからAへ入れると、Aがやや薄くなるけど、絶対にBと同じ濃さにはならない。
必ずBよりは濃い食塩水になる。
これを何回くりかえしても同じこと。濃さは近づいていくけど、決して同じ濃さになることはないよ。

確かに、そうですね。

だから、「同時ではない交換」では、
交換した量が同じか異なるかの2パターンということです。
どちらも濃さが等しくなることはない。

確かに、そうですね。

そして、交換した量が同じだろうが異なろうが、「総量に着目すべきときは着目する」のです。