損益
複数の商品・比の活用
例題
ある商品を何個か仕入れました。原価の3割増しで \(\displaystyle \frac{4}{5}\) が売れ、残りは最後まで売れ残りました。全体の利益は5000円だったとき、この商品の全体の仕入れ値はいくらですか。
解説
これも個数が最初から最後まで完全に不明ですね。
仕入れた個数を勝手に決めて解いてもいいですか?
うん、それでOKです。
1つ前の問題が、仕入れ値総額が8000円と与えられていた。
今回は、全体の利益は5000円と与えられている。
具体値が与えられた箇所が違うだけで、問題の仕組みは完全に同じであると理解することがポイントです!
では、5個仕入れたとします。「\(\displaystyle \frac{4}{5}\) が売れた」とありますから。
うん、それで解いていこうか。
次はわかる?
原価が1個いくらなのかは自動的には決まらないから、1個につき10円おきます。
5個を1個につき10円で仕入れた。
4個は原価の3割増しの13円で売れた。
下の面積図のようになります。
3×4-10×1=2
これが利益なので、
2=5000円
つまり、原価の総額は50=125000
125000円です!
正解です!
これも比率が具体値とは無関係に一定なんだよね。