損益・基礎
ステップ3 まとめて
よし、次にいくぞ。
さっきあと1つだって言ってましたけど・・・
うん。もう新しい話は増えないから。
今までは
1.メロンを仕入れて定価をつける
2.定価じゃ売れないときは安売りする
の2つだったね。
で、この2つの話が1問の中にでてくる。それだけ。
八百屋さんが、メロンを500円で仕入れて、800円で売ろうとしたけれども、売れないので640円に値引きして売りました。利益はいくらですか。
500円で仕入れて640円で売ったのだから、利益は140円です。
正解。
原価から定価へ
定価から売値へ
という2回が、一続きの話になっているね。
一番はじめに500円の原価に300円上乗せした部分のことを「利益」と確認したけれど、
正確には「予定の利益」だ。
実際に売れれば「利益」だけど、売れるまでは八百屋さんの希望にすぎない。
今回の「実際の利益」は140円だね。
自分が八百屋さんのつもりで、お金がどのように増減するのかきちんと考えればわかるよね。
さて、利益は原価に対して何割ですか。求めてください。
原価が500円で、利益は140円だから、
利益140は原価500×\(\displaystyle \frac{140}{500}\)
\(\displaystyle \frac{140}{500}=\displaystyle \frac{28}{100}=0.28\)
原価に対して2割8分の利益です。
正解です。
言葉と状況さえわかっていれば、簡単な計算問題だよね!
例題1
原価500円の商品を、原価の4割の利益があるように定価をつけ、それをさらに1割引きで売りました。売り値はいくらですか。
解説
さっき確認したこと、そのままですね!
原価の4割の利益をつけて定価
500×1.4=700
定価の1割引きが売り値
700×0.9=630
売値は630円です!
正解です。
結局、言葉と状況がわかっているかどうか。
それだけです。
簡単な計算問題だね。
例題2
ある商品を、原価の5割の利益があるように定価をつけると、定価は1800円になりました。しかし、売れないので、定価から値引きして売ったところ、利益は150円でした。
定価の何%引きで売りましたか。
解説
なんだかちょっと複雑な気がします・・・
でも、今回の話も今までとまったく同じだよね。
「原価⇒定価⇒売値」という話だ。
与えられた数値、隠された数値の場所が違うだけなんだから、まったく同じように整理できるよね。
なるほど!原価が逆算で求まりますね。
原価×1.5=1800
だから、
原価=1800÷1.5=1200(円)
最終的に利益が150円だから、
1200+150=1350
1350円で売れたんだ!
ということは・・・
1800×□=1350
の□が求まります。
1800×\(\displaystyle \frac{1350}{1800}\)=1350
なのだから、
□=\(\displaystyle \frac{1350}{1800}\)
OK!
あとは計算を進めていくだけだね。良くできています。
\(\displaystyle \frac{1350}{1800}=\displaystyle \frac{3}{4}=0.75\)
1800円の7割5分が1350円ということだから、
2割5分引きで売ったんだ。
今回は「歩合」ではなくて「百分率」で聞かれているから、
「2割5分引き」=「25%引き」
25%引き、と答えてくださいね。