ステップ2 売れない・・・なら安くても売れてほしい!!
商売の話はあともう1つあるんだ。
1つだけですね。
うん。あとたった1つ。
定価で売ろうとしてたけど、あれれ?
売れないぞ・・・こういう話。
先ほどの八百屋さんのことを想像してみよう。
自分が八百屋さんになるんだぞ、八百屋さんごっこだ。
500円で仕入れて、800円でメロンを売ろうとしていた八百屋さんだよ。
さて、800円のメロンが売れない。売れると思ってたのに売れない。
どう想像できた?
あ、はい。メロンが腐ってしまいます。
もしメロンが腐ってしまったら、いくら損する?
800円・・・?
ブッブー!!
八百屋さんになりきれていないな。ダメだよ。
ちゃんと自分自身が、お金をやりとりしている想像ができてないよ。
算数は想像力だぞ!
えっと。そうか。ぼくは500円払ってメロンを仕入れたんだ。
500円の損をします。
そうだね。OK。
ちなみに腐る前に自分で食べれば損はしないんだけどね。
500円で自分のためにメロンを買ったのと同じことだ。
でも、腐る前に安売りをした方がいいかな。
お母さんと買物に行ったとき、売れ残りを安売りしているのを見たことがあります。
そうだね。お刺身とか、お惣菜とか、安売りしている所は実際にスーパーなどで見ることができるよね。今度あらためて気にかけて見てみてほしい。
では、八百屋さんになりきって安売りを見ていくぞ。
このままでは売れないでくさってしまう・・・それなら、800円より安くてもいい、とにかく売れ残ることだけは嫌だ。
よし、160円安くして、640円で売ろう!
この状況を算数の言葉、計算式に直すと以下のような引き算の式になる。
まず全体像と、商売特有の言葉を覚えよう。
「値引き額」とか、「売り値」とか、これらの言葉は普通に意味がわかるよね。
特に意識的に覚える必要はないよ。
さて今回も、「AはBの何倍なのか」という比較をします。
割合の視点だね。
今回は、「定価」がスタート地点になる。
「定価」に対して、「値引き額」は何倍か。
「定価」に対して、「売り値」は何倍か。
この2方向のみです!前回とまったく同じ形をしているため、非常に覚えやすいですね!!
しっかり暗記しましょう。
原価に利益を足したときとそっくりですね。
めちゃくちゃ覚えやすいです。
そう。そっくりだよね
さて、「売り値は定価の8割」だね。
この言い方も、別の言い方をすることが多いんだ。
「売り値は定価の2割引き」
と言うよ。
「定価」がスタート地点だから、
定価は定価の10割。
定価の8割である売値は、定価から2割引いている、
だから
「売り値は定価の2割引き」
とうことですね!
こういう言葉、前にどこかで聞いたことある気がします。
そうだね。20%オフとかも聞いたことあるかな。
「定価の8割」と「定価の2割引き」はまったく同じ意味を表す言葉なんだ。
この言葉は商売をやっていない「客」としても出会う言葉だからね。
覚えやすいでしょ。
あとね、「半額」とかも改めて考えてみて欲しい。
これも定価がスタート地点で割合の見方をしている言葉の代表例だ。
割り引きの話は 定価がスタート地点になる。しっかり覚えようね。