具体値が示される仕事算
- 例題1
-
ある空の水そうを満たすのに、じゃ口Aでは20分、じゃ口Bでは30分かかります。空の水そうに、2つのじゃ口を使って8分水を入れたところ、満水まであと15Lになりました。この水そうの容積は何Lですか。
- 解説
-
あ!具体値があります。15L・・・仕事算ではないのかな?
「具体値がない問題が仕事算」だから、「具体値のあるこの問題は仕事算ではない」
と言いたくなるかな?
この問題は仕事算なのか、そもそも仕事算とは何なのか。
はっきり言って、どうでもいいことだよ!「~算」というカテゴライズは重要じゃないからね。
はあ・・・
重要なことは、問題の仕組みというか構造というか・・・。どのような『問題なのか』ということです。
じゃ口Aもじゃ口Bも水を入れる仕事をするし、1分でする仕事量の比も与えられている。ほとんど仕事算と同じ問題ですね。
たしかに、そうですね!
文章題において、比・割合の要素から解き進めていくことがほぼ鉄則なんだよ。
仕事算そっくりな問題なんだから、仕事算のように解いてみるのが良さそうだと思わない?
はい、やってみます。
時間20と30の最小公倍数60、これを全仕事量=容積とします。
容積60
Aは1分で3
Bは1分で2
入れます。
A、B2つで8分入れると、
(3+2)×8=40
つまり、あと20で満水になります。
なるほど。
これが15Lに相当しますね。
20=15L
水そうの容積は、60としたから、20の3倍が60
よって、
60=45L
求まりました!
大正解です!
仕事算ですよ、これ。
「~算」なのかは、気にしないで!
この問題は、ほぼすべてが今までやってきた「仕事算」と同じだとわかったね。
1つだけ違いがあって、それは最後に、
20=15L
と具体値と結びついたところだ。
仕事算かつ相当算とも言えるかもしれないね。
「仕事算」とこの例題1の関係について見ておくよ。
「ある空の水そうを満たすのに、じゃ口Aでは20分、じゃ口Bでは30分かかります。」
という条件だけなら、
水そうの容積が300L、1分あたりの仕事量はA15L、B10Lでもいいし、
水そうの容積が120L、1分あたりの仕事量はA6L、B4Lでもいいし、
水そうの容積が900L、1分あたりの仕事量はA45L、B30Lでもいい。
無数の具体値をあてはめることができる。
これら無数の候補の中から、たった1つに決定させるための情報が、15Lだったわけです。これがこの問題の仕組みです。
問題全体は比によって作られていて、「具体値は最後のおまけ」程度のものだったのです。
はい!比の方が主役なんですね。
そう。問題の仕組みをつくっているのは比・割合の方なんだよ。
最後まで具体値なしでも問題をつくることができる。
それがはじめにやった「仕事算」だね。
- 例題1
- ある空の水そうを満たすのに、じゃ口Aでは20分、じゃ口Bでは30分かかります。空の水そうに、2つのじゃ口を使って8分水を入れたところ、満水まであと15Lになりました。この水そうの容積は何Lですか。
あ!具体値があります。15L・・・仕事算ではないのかな?
「具体値がない問題が仕事算」だから、「具体値のあるこの問題は仕事算ではない」
と言いたくなるかな?
この問題は仕事算なのか、そもそも仕事算とは何なのか。
はっきり言って、どうでもいいことだよ!「~算」というカテゴライズは重要じゃないからね。はあ・・・
重要なことは、問題の仕組みというか構造というか・・・。どのような『問題なのか』ということです。
じゃ口Aもじゃ口Bも水を入れる仕事をするし、1分でする仕事量の比も与えられている。ほとんど仕事算と同じ問題ですね。
たしかに、そうですね!
文章題において、比・割合の要素から解き進めていくことがほぼ鉄則なんだよ。
仕事算そっくりな問題なんだから、仕事算のように解いてみるのが良さそうだと思わない?
はい、やってみます。
時間20と30の最小公倍数60、これを全仕事量=容積とします。
容積60
Aは1分で3
Bは1分で2
入れます。
A、B2つで8分入れると、
(3+2)×8=40
つまり、あと20で満水になります。
なるほど。
これが15Lに相当しますね。
20=15L
水そうの容積は、60としたから、20の3倍が60
よって、
60=45L
求まりました!
大正解です!
仕事算ですよ、これ。
「~算」なのかは、気にしないで!
この問題は、ほぼすべてが今までやってきた「仕事算」と同じだとわかったね。
1つだけ違いがあって、それは最後に、
20=15L
と具体値と結びついたところだ。
仕事算かつ相当算とも言えるかもしれないね。
「仕事算」とこの例題1の関係について見ておくよ。
「ある空の水そうを満たすのに、じゃ口Aでは20分、じゃ口Bでは30分かかります。」
という条件だけなら、
水そうの容積が300L、1分あたりの仕事量はA15L、B10Lでもいいし、
水そうの容積が120L、1分あたりの仕事量はA6L、B4Lでもいいし、
水そうの容積が900L、1分あたりの仕事量はA45L、B30Lでもいい。
無数の具体値をあてはめることができる。
これら無数の候補の中から、たった1つに決定させるための情報が、15Lだったわけです。これがこの問題の仕組みです。
問題全体は比によって作られていて、「具体値は最後のおまけ」程度のものだったのです。
はい!比の方が主役なんですね。
そう。問題の仕組みをつくっているのは比・割合の方なんだよ。
最後まで具体値なしでも問題をつくることができる。
それがはじめにやった「仕事算」だね。