通過算と比
通過算と比
例題1
長さ100mの電車Aが、鉄橋を渡り始めてから渡り終わるまで24秒かかりました。同じ鉄橋を、長さ160mの電車Bが、電車Aの2倍の速さで渡ると15秒かかりました。この電車Aの時速は何kmですか。また、鉄橋の長さは何mですか。
解説
今回も定番の通過ですね。
図をかかなくても式がかけます。
式処理で解いてみます。
(距離)÷(速さ)=(時間)
(100m+鉄橋の長さ)÷(電車Aの速さ)=24秒
(160m+鉄橋の長さ)÷(電車Bの速さ)=15秒
そうだね。
通過、追い越し、すれ違い、この定番3パターンは、何度も何度も基礎を練習して、どんな計算になるのかを暗記してしまいたいですね。
それくらい練習から先に進まないと、かえって遠回りになります。
じゃあ続きを解きますね。
AとBの速さの比が1:2とある。
で、確か逆比だったから・・・長さの比が2:1かな。
!逆比??
間違ってますね!
間違ってもかまわないのだけれど、「理解を伴わない解法暗記」で解こうとしている学習姿勢がよくないですね!
あ、そうですね。
ただのわり算の逆算だ・・・
AとBの速さの比が1:2だから・・・
(100m+鉄橋の長さ)=24
(160m+鉄橋の長さ)=30
2つの式の差をとれば、
6=60m
はい、とてもいいですね。
最後まで計算をやりきってくださいね。
(100m+鉄橋の長さ)=24
で
6=60mだから、
(100m+鉄橋の長さ)=240m
鉄橋の長さは140mです。
はい、正解です。
あとは電車Aの時速だね。
(100m+鉄橋の長さ)÷(電車Aの速さ)=24秒
なのだから、
(100m+140m)÷(電車Aの速さ)=24秒
より、電車Aの速さ=秒速10m=時速36km
求まりました。時速36㎞です。
うん。それで大正解!
ちなみにこの問題は、2つの線分図の差をとる解法でも簡単です。動くものが2つしかないからね。