速さと比・同じ速さ
速さと比・同じ速さ
例題1
太郎くんと次郎くんが100m競争をしました。太郎くんがゴールしたとき、次郎くんはゴールの手前25mにいました。次郎くんの100mのタイムは19秒でした。太郎くんと次郎くんが同時にゴールをするためには、太郎くんは次郎くんのスタートから何秒遅れてスタートすればよいですか。
解説
この問題もとにかく解ければいいよ。
同一人物を2通りで見る、という解法にこだわらなくていいからね。
太郎がゴール(100m)のとき、次郎は75m進んだのだから、
2人の速さの比は、100:75=4:3
太郎と次郎を「同じ時間」で比べました。
速さの比が、4:3である2人が、100mを走るのにかかる時間の比は3:4
太郎と次郎を「同じ距離」で比べました。
(速さ)×(時間)=(距離)
太郎:④×3秒=100m
次郎:③×4秒=100m
次郎が100mを走るのにかかる時間が、19秒とあるのだから、
4=19
太郎が100mを走るのにかかる時間は3秒なので、太郎は1秒おくれてスタートすればよい。
19×\(\displaystyle \frac{1}{4}\) =\(\displaystyle \frac{19}{4}\) 秒だ。
\(\displaystyle \frac{19}{4}\) =4\(\displaystyle \frac{3}{4}\)秒遅れでスタートすればいいです!!
うん。お見事。
文句なしの正解だよ。
今回も、「同じ人を2通りで見る」ではなく解きましたけど。
そうだね。「同じ人を2通りで見る」解法も確認しておこうか。
太郎が100m走る時間で、次郎は75m走るから、
まず次郎だけ何秒間か1人で走らせて下図のようになればいいね。
なるほど、次郎が25m走る時間だけ、太郎はスタートを遅らせればいいんだ。
次郎は100mを19秒だから、その \(\displaystyle \frac{1}{4}\) である25mを走るのにかかる時間は、\(\displaystyle \frac{19}{4}\) 秒か。
すっきり簡単ですね。
そういうことです。
様々な視点で考えることで、いろいろな問題に対する対応力がつくからね!