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底面積と比  710

水そう

棒を入れる

例題1

下図のような直方体の水そうAとBがあります。
AとBは、まったく同じ大きさの水そうです。

水そうAに水を深さが10cmになるように入れました。

この水の一部を、水そうAから水そうBに移し、
2つの水そうの水位が同じになるようにしました。
このとき、水位は何cmですか。

解説

水が半分ずつにわけられたのだから、
10÷2=5

5cmですね。

はい、正解です。

ここで学んで欲しいことは、「具体値がなくてもわかることがある」
ということです。

水量や底面積がいくつなのか、まったくわからない問題でしたが、
水位5cmは求められたわけですね。

水そう1つの底面積が①ならば、
水そう2つの底面積は②。

水量は、
①×10=⑩
②×5=⑩
等しい水量です。

例題2

下図のような直方体の水そうA、B、Cがあります。AとBとCは、まったく同じ大きさの水そうです。

水そうAと水そうBに水を10cmの深さになるまで入れます。

この水を、3つの水そうの水位が同じになるように移しました。
このとき、水位は何cmになりましたか。

解説

これも具体値がない問題ですね・・・

水量の合計が、2通りで表せます。

(底面積2つ分)×10cm=(底面積3つ分)×?cm

ということです。

つまり、
②×10=③×?

?は計算するだけです。

?=\(\displaystyle \frac{20}{3}\) cm

つまり、6\(\displaystyle \frac{2}{3}\) cmです。

正解です。

このように、具体的な値ではなくて、②や③のような値で計算処理をすることができます。

これは、「底面積の比」を利用している解き方です。
もし「比」をまだ習っていなかったとしても大丈夫です。
きっちり分かりやすく教えていきます。

「底面積の比」を利用することを身につけましょう。
計算が簡単になりますし、解き方も簡単になることが多いです。

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