損益の文章題
応用
例題1
定価の20%引きで売っても、原価の20%の利益があるためには、定価を原価の何%増しにすればよいですか。
解説
えっと・・・
具体値がないから、適当に数値をおけばいいタイプですね。これは。
その通り。
成長してきたね!やってごらん。
定価を100とすると、
定価の20%引きは、80
これで原価の20%の利益があるのだから、
(原価)×1.2=80
えっと・・・計算が・・・たいへんかも・・・
解き方はあってますからね。
そして、この程度の計算で困らないでくださいな。
(原価)×1.2=80
とは、もちろん
(原価)×\(\displaystyle \frac{6}{5}\)=80
のことですね。
つまり、
(原価)=80×\(\displaystyle \frac{5}{6}\)
(原価)=\(\displaystyle \frac{200}{3}\)
分数を使うのですよ、もちろん。
定価が100で、
原価が\(\displaystyle \frac{200}{3}\)
定価は原価の何%増しか。
原価×?=定価
\(\displaystyle \frac{200}{3}\)×?=100
?=1.5
原価×1.5=定価ということは、定価は原価の50%増しですね。
正解です。
別解も見ておこう。
さっき、定価を100とすると、
(原価)×1.2=80
となって、ここでちょっと計算が面倒になったわけだ。
ところで、はじめに定価を100と決めたのは・・・学くんです。
定価は40でも、
70でも、なんでもいいわけですからね。
計算が楽になりそうな値で解き直せばよいのです。
いくつにする?
1.2で割り切れる値だと計算が楽なのだから、1.2倍にします。
つまり、
定価が120
定価の20%引きは、96だから、
(原価)×1.2=96
これは計算が楽ですね。
96÷1.2=80
(原価)=80です。
原価が80で、定価が120だから、定価は原価の50%増し。
なるほど!すごく計算が楽ですね。
はい、とても上手に解けましたね。
あるいは、連比で解いてもかまわないよ。
(定価):(売値)=5:4
(売値):(原価)=6:5
を連比にして、
(定価):(売値):(原価)=15:12:10
15は10の50%増しですね。