文章を図によって整理するということ
しかし、さらに複雑な問題に立ち向かうときのために、図をかく練習をしていきましょう。
例題2
ケーキを買うために、みんなから400円ずつもらったが、実際は安売りしていたため600円あまりました。この600円を全員で分けることにしましたが、3人はたくさん食べたから返さなくていいと言ったため、他の者で100円ずつ分けました。このケーキの値段はいくらですか。

さて、とても簡単な問題で具体図のかき方を学んできたね。
ここからが本番だよ。
ちょっと複雑な状況なので、まずは図示をして整理してみようね。

図をかくんだよね・・・どうすればいいんだ?

どうやって計算すれば、何が求まるのかな、と考えることが、そのまま図をかくことにつながるよ。
まずは、400円を何人かから集めたのだから、下図のようになる。


続きをやってごらん。

あまった600円を100円ずつ返したのだから、
100円を6人に返したことがわかります。
3人は返さなくていいといったから・・・

うん、あってるぞ。今考えていることを、頭の中だけでやらないで、
どんどん紙の上にかいていくんだよ。
100円を返してもらった人は、ケーキのために300円だしたことになるね。
400-100=300(円)だから。
こんな図はどうかな。


全部で9人いることが分かりますね。
問題を整理することが目的だから、この図とまったく同じ図である必要はありませんよ。

あ、ケーキがいくらなのか、計算するだけですね!
300×6+400×3=3000 ケーキは3000円だ!

OK!正解だよ。
暗算だと混乱したり、ミスをしたりしやすいよ。
図をかいて、目で見て解くことが算数の醍醐味だよ!!
図をかくこと自体は目的ではなくて、問題を解くための手段だ。
先生とまったく同じ図である必要はないからね。