2:秒速・分速・時速
例題2
太郎くんは50m走をしたところ、スタートからゴールまで10秒かかりました。
太郎くんの速さは秒速何mですか。
解説
例題1と同じ太郎くんですね。
秒速ってなんですか?
これから説明するよ。ところで秒速とか時速って聞いたことある?
時速は聞いたことがあります。
車に乗ると時速40㎞だとか、高速道路で時速100kmとかいいます。
野球でピッチャーの投げた球が時速150kmだとか。
新幹線は時速250kmとか。
数が大きい方が速いってことはわかりますけど。
うん、そうだね。
時速っていうのは、1時間でどれだけの距離を進むかということなんだ。
例えば時速40kmで走る車なら、1時間で40km進む、ということだよ。
これは言葉の意味だから、丸暗記だよ。
そして、秒速っていうのは、1秒間でどれだけの距離を進むか、ということだよ。
速さというのは、必ず時間と距離がセットになっているんだ。
太郎くんは10秒で50m進むから・・・
太郎くんは1秒で5m進みます。
そうだね。
そのことを、秒速5mというんだ。
速さは、下の比例の表が大事だって教えたよね。
この表の特別な箇所に、名前がついているわけです。
では、太郎君は1分でどれだけ進むか計算してみよう!
1分は60秒だから、5×60=300mです。
うん、これを分速300mというんだ。
1分で300m進む速さのことだよ。
ちなみに、10秒の6倍や、20秒の3倍で計算してもいいね。
そして、1時間でどれだけ進む速さなのか、を表すのは時速という。
秒速と分速と時速。
とりあえずこの3種類しかでてこないから、きちんと言葉の意味を覚えておこうね。
太郎くんの時速も出してみますね。
太郎くんが1時間(60分)に進む距離だから、
1分の60倍が60分
300mの60倍だから、18000m
時速18000mです!
正解だよ。
時速18000mは時速18kmのことだ。
数値が大きくなりすぎないように「km」にするのが普通かな。
さて、今見てきたように、
秒速5m=分速300m=時速18km
これらはすべて同じ速さを表しているからね。
月1000円のおこづかいと年12000円のおこづかいは同じ!みたいなもんですね。
まあ、そんなところだね。
ところで、この問題の太郎くんは、2時間で、18×2=36km走るよね。
はい、それが何か?
雑談だけども、マラソンの世界記録は
42.195kmを2時間5分くらいなの知ってる?
いいえ。
太郎君、世界記録よりは遅いけど、けっこう速いですね。
そうだね。
逆の見方をしてみると、世界記録の人は、太郎くんより少し速いペースでえんえんと2時間も走るんだよ。
太郎くんは100mを20秒だから、世界記録の人は100mを18秒くらいかな。
げげげ!速い!
ぼくは50mのタイムが8秒だから、100mを全速力で16秒・・
それよりちょっとだけ手をぬいた速さで2時間走り続ける・・・
世界トップレベルって凄いよね。